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合成音声ソフトを用いた曲紹介やクリアしたゲームの感想を載せてます!

壁]v・)<Switch「探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.8『仮面幻影殺人事件』」感想

2022年5月5日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20211208125446j:plain 【総評】 ★★★★★
シナリオ ★★★★★
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★★
システム ★★★★☆
総プレイ時間 約8時間

=感想=
一言で言えば、「特殊な移植遍歴を持つセンシティブな事件を扱った尖った作品」。
もともとDSで出たものが携帯アプリに移植されたものを、この度スイッチで復刻、といった流れを持つ作品です。
私はDSでプレイ済でしたが、犯人の回想は頭にこびりついていたものの他はすっかり忘れていたのと携帯アプリ版は初見だったので、新鮮な気持ちで遊ばせていただきました。
1作目の「仮面幻想殺人事件」の8か月後であり、2作目の「海楼館殺人事件」の2か月後のお話にあたります。
もともとDSで出ていたもののため、他のシリーズ作品と比べて大ボリュームの内容になっており、扱うのに尻込みしてしまうようなテーマに真摯に向き合った作品に仕上がっています。
コンシューマとしては初作品ということもあり、ここからシリーズに触れてみても良いかもしれません。
ただ個人的にはちょこっと過去作品に出てきたシーンも入ってくるので、贅沢を言わせてもらえるのならば、リリース順にプレイしていただくのが一番良いと思いますw
デザインに関してですが、クセが強めで人によっては苦手な印象を持ってしまうDSの頃のキャラクターデザインから一新されており、万人に受け入れられやすくなっていると思いました。
ただ、私の頭にこびりついていたシーンはやはりショッキングなことには変わりなく、人によってはトラウマになってしまうこともあるかもしれません(ただ映像としては描写されず、文章のみでしっかりじっくり描写されます)。
対象年齢は12歳以上にになっていますが、もっと上でも全然問題ないのではないかと思います(なおDS時代は全年齢対象になっており目を疑いましたww)。
シリーズのお約束を踏襲しつつ、推理ゲームとしても一つの物語としてもしっかりと練られた作品に仕上がっていますので、とてもおススメの作品です。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★★】
2005年初出の作品ですが、今遊んでも全く遜色のないものになっています。
2003年を描いているので、その頃を経験した方は当時を懐かしむシーンもあるかと思いますが、シナリオそのものに約20年前だという古臭さを感じることはないと思います。
とても丁寧に練られたシナリオに改めて唸らされました。

【グラフィック:★★★★★】
ガラケー時代後期終盤にリリースされたこともあり、今までのシリーズに比べて格段にグラフィックが向上しています。
キャラクター達の動きや表情もとても豊かで、今まで以上に楽しめるものになっています。

【音楽:★★★★★】
DSからガラケーという移植遍歴を持っているので、DSと比べてしまうとどうしても音質面で聴きおとりしてしまうのですが、曲そのものは作品を盛り上げるすごく良いものに仕上がっています。
サントラが出てくれると嬉しいのですが……><
この作品だけに限らず、シリーズまとめて出てくれるともっと嬉しいですw

【システム:★★★★☆】
タイトル画面の選択が、本編をとにかく遊びたい! と思っていればいるほど間違えそうな気がします。
導入編に第1章が入っていて、前編から始めると第2章から始まるので「あれ?」と思うことになるかと。
あとは今までと変わらずバックログはないので、ちょっと読み返したいということができないのがちょっと歯がゆいです。
ですがキャラクター解説がついていたり、用語集もあったりといろいろと分かりやすくなっているところも多いことや、導入編、前編、後編それぞれ1つずつですが計3つセーブデータが作れるので、それぞれでお気に入りのシーンがあれば見返せるようになっているのは嬉しかったです。

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
DS版ではタッチを使った謎解き要素もあったように記憶しているのですが、ガラケーアプリ版になって読み物としての面が強くなっていました。
それでもシナリオがとても丁寧に作られているので、物足りないと思うことはないかと思います。
ショッキングなシーンはあれど、とてもおススメのゲームです。