壁]v・)<壁的情報局

合成音声ソフトを用いた曲紹介やクリアしたゲームの感想を載せてます!

壁]v・)<PS4「最悪なる災厄人間に捧ぐ」感想

2019年1月10日に完全クリア(トロフィーコンプ)。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★★☆
シナリオ ★★★★★
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★☆
システム ★★★★☆
総プレイ時間 約40時間

=感想=
一言で言えば、「しんどいながらに読み進めてしまうセカイ系ノベル」。
特殊な設定の影響で、ほぼヒロインのクロのみの立ち絵とボイスのみになってます(他のキャラもないことはないのですが)。
最初こそ、最近のゲームにしてはボイス少な目かなと思ったんですが、設定が肌に馴染んでからはまったく過不足のない状態だと思えるようになりました。
むしろ実況動画などで主人公のセリフなどを読み上げることすら不要だなと思うくらいに。
シナリオ自体はとても残酷で心を砕きながらも読み進めて、でもやってよかったと思えるようなお話でした。
ただやっぱりしんどいものはしんどいので、合う合わないは顕著に現れると思います。
個人的にはぜひ他の人にもやって欲しいのですが。つい先日iOS版とAndroid版も配信されたので!(Switch版もあるよ!)
また、ヒロインのクロを担当された声優さんの演技がとても素晴らしかった(演技分けはもちろん、個人的には苦しそうなシーンで本当に苦しそうな演技をされるので、聞いていて苦しかった)ので、その点も注目して欲しいです。
あとは出来れば事前情報をなるべく少なくしてプレイして欲しいです。
それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★★】
正直期待通りの雰囲気と内容でした(ウォーターフェニックス作品(「一緒に行きましょう 逝きましょう 生きましょう当方レビュー)」や「結婚主義国家当方レビュー)」を制作)と知って飛びつきましたw)。
ただやっぱり上記の通り決して楽しくて幸せなお話ではないので、好き嫌いがはっきりと分かれます。
また、プレイヤーがヒロインを愛せるかどうかもひとつの大きな要素になってきます。
このお話は「主人公の豹馬とヒロインのクロのお話」ですので、どうしてもクロばかりが登場することになります。
ここがプレイヤーとして苦しい要素になってしまうと、読み進めるのも苦になってきてしまいますので。
逆に「クロ可愛い」になれればとても入り込んでプレイできると思いますw
あとはゲームというよりはノベルですので、基本的には一本道で進んでいくことになります(選択肢はあるものの、間違えればすぐBAD ENDに直行します)。
遊び終わってから“設定を生かしてもっとゲーム性を上げることも出来たんじゃないかな”とも思いましたが、楽しめたのでプレイ中ぼくは特に気になりませんでした。
やってよかったと思えるお話でした。

【グラフィック:★★★★★】
立ち絵のバリエーションとスチルがとても多く、ノベルゲーでありながら見ているだけでもとても楽しかったです。クロ可愛い。
キャラクターで最初こそ違和感のある要素もあったりしたのですが、読み進めていくうちにそこにもしっかりとした設定があることがわかるので、しっかり納得できるようになっているのもとても良かったです。

【音楽:★★★★☆】
とても印象的な曲で、その場面場面を盛り上げてくれます。
しいて言うなら後半で流れる曲が偏ってしまっていたので、もうちょっとバリエーションがあればもっと良かったかな、と思いました。

【システム:★★★★☆】
基本的に欲しい要素は全て揃っていますので、快適にプレイできます。
あらすじシステムもとても分かりやすくて良かったです。
ただ選択肢が連続するシーンで、既読選択肢に色が付けばもっと良かったかなとも思います。
それでも既読スキップが機能しなければ読んでいないことが分かるので、なくても大丈夫ではあるのですが。

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます!
とても丁寧に二人を描いている作品で、心に何か残るものがあると思います。
すごくオススメのゲームです。