壁]v・)<壁的情報局

合成音声ソフトを用いた曲紹介やクリアしたゲームの感想を載せてます!

壁]v・)<フリーゲーム「カクサンキボウ。」「拡散『希望』」感想

「カクサンキボウ。」は2013年2月24日、「拡散『希望』」は2013年5月6日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

両作ともにあみそ組さまの作品です。

公式サイトは「カクサンキボウ。」はこちら、「拡散『希望』」はこちら
作者さまHPはこちら

「カクサンキボウ。」

f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★☆☆
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
システム ★☆☆☆☆
総プレイ時間 約4時間

=感想=
まずはあらすじ。

インターネット上に自分の呟きを気軽に投稿できるSNSの中の1つである『モノログ』。
誰もが自分の今を、自分の想いをデジタル化し呟いていた。

ある時、『モノログ』に関して妙な噂が広がり始めた。

「文字化けした正体不明のアカウントがある。そのアカウントに自分の名前を呟かれると死ぬ...」
五月橋高校に通う江原敬四郎は、クラスメートである多田愛子から自身がモノログで正体不明のアカウントに名前を呟かれたという相談を受ける。

軽い気持ちで受けた相談は思いがけない方向へ進んでいく…。

というもの。
まず言いたいのは、「警察動かな過ぎ!!」ww
2人の人間が居て、1人が亡くなってもう1人が血まみれで残っているのに、任意同行も何もない。
まずそこに突っ込みを入れたいですww
このゲームはホラーなんですが、SEのエグさに圧倒されました。
しかし怖いだけでなく、心に残る作品になると思います。
あとフルボイスなのですが、これはフルボイスでなくても良いんじゃないかな、と……。
こちらの作品はRPGツクールXP製なので、プレイ時にはRTPが必要になります。
その点はご注意ください。

それでは細かい感想に移りましょうか。

【シナリオ:★★★★☆】
不可思議な死を迎えてしまうモノログの正体不明のアカウントによる死の通知。
それをなんとか止めようと必死に動くキャラたちには胸を揺さぶられました。
色々な方法を試しては失敗し、最終的にどんな結論に、そしてどんな結末に至るのか。
それがとても気になって、ホラー苦手ながらも最後までプレイしました。
最後のあの人の決死の判断と行動には本当に胸が熱くなりました。
最初は「何故演劇部なんだろう?」と思っていたのですが、その設定もしっかり生かされてきたのには驚きました。
でも矛盾があったり疑問の余地が残ったりと、少しモヤモヤしてしまうのは無視できませんね。

【グラフィック:★★★☆☆】
等身がどうしても気になってしまうキャラがいます!w
それに目を瞑ることができれば……良いんじゃないでしょうか……!
あとこの学校の生徒はみんな制服アレンジし過ぎ!ww

【音楽:★★★★☆】
シーンにもしっかり馴染んで、引き立てていたと思います。
とてもよかったです。
最後の探索パートのBGMには恐怖心をあおられました><

【システム:★☆☆☆☆】
RPGツクールでほぼビジュアルノベルなゲームを作るっていうのは凄いなあとただただそこには感心しました。
しかし、逆に言ってしまえば、RPGツクールで作ってしまったがために、ビジュアルノベルに必要なシステムが欠落してしまっています。
既読スキップなし、マウス操作不可、選択肢セーブなし(これはストーリーに関係しないのであまり気になりませんが)、バックログなし。
これは非常に痛いです。
しかも探索パートではセーブが出来ません。中断不可です。その探索パートの最初からです。
せめて探索パートでもセーブが出来ればよかったのですが……。


「カクサンキボウ。」に関しては以上です。
では、続編である「拡散『希望』」の感想に移りたいと思います。


「拡散『希望』」

f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★☆☆
シナリオ ★★★☆☆
グラフィック ★★★☆☆
音楽 ★★★★☆
システム ★★★☆☆
総プレイ時間 約6時間

=感想=
まずはあらすじ……といきたいところなんですが、前作のネタバレになってしまいますので、ほんの少しだけ。
「カクサンキボウ。」から半年後のお話です。
以上w←

今作はLiveMakerで制作されていますので、ソフト単体で遊ぶことが可能です。
そしてホラーではなく、サスペンスです。
SEが作者の趣味なのかとってもエグイです。
「グッチャァ!」って容赦なく来ますので、そういうのダメな人にはおすすめできません。

それでは細かい感想に移ります!

【シナリオ:★★★☆☆】
前作から続くものに説明が追加されましたが、矛盾がちらほら。
ちょっと突けば埃が出ます。
無理があるだろう!!って思ったところは数知れずww
ネタバレにならない点で一つ上げますが、人が4階から6人程落ちて死ぬシーンがあるんですが、確実に死ぬにはビル12階以上の高さから落ちる必要があります。
単純計算で1人目の時点で死ぬ確率が30%弱。
命中率で考えると「ほとんど当たらない」、つまり「ほぼ死なない」ことになります……が、このゲームではあっさり死にます。
最後の1人だけ生き残ったんですが、顔が半分潰れている状態であるという描写がありました。
ということはそれより前に落ちた5人はもっと悲惨な状況になっていることが予想されます。
ほぼ死なないと言っても過言ではない高さからの落下で悲惨な状況になるか……?
……あ、ありえない……w
全員脆すぎィ!!そして最後の1人の人、その状態なら生きてるって気のせいだから、大人しく死んでてくれて良いよ!!ってつい思っちゃいましたww
後半の盛り上がりがとても良かっただけに、矛盾や設定の甘さがどうしても目についてしまいました。
全体のストーリーの流れを見ればとても良い作品なので、本当に勿体ないです。
しかし某屋上シーンのあるキャラの中の人の演技はホントに圧巻の一言でした。
ホントにすごかった……!

【グラフィック:★★★☆☆】
以前よりも随分改善されましたが、一人手が短い子が……w
あとスチルになると突然等身が伸びたりするのが気になりました。
絵師さんが違うのでしょうか。
しかし最後のスチルには胸が熱くなりました。

【音楽:★★★★☆】
今作もシーンに合ったBGMで、さらに前よりBGMの挿入がとても良かったと思います。
OPの歌はクリア後にもう一度是非聞いていただきたいです。
鳥肌必須です。

【システム:★★★☆☆】
ビジュアルノベル制作用のツールを使っているので、前回の不満点は払拭されています。
しかし、マウス操作しかできないのが残念でした。
せめてキーボード操作もできればよかったのですが……。


以上です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
矛盾点や設定の甘さに目を瞑れば、本当に良い作品だと思います。
ホラーやサスペンスが大丈夫、という方は是非。
人の絆を感じられる作品だと思います!