壁]v・)<壁的情報局

合成音声ソフトを用いた曲紹介やクリアしたゲームの感想を載せてます!

壁]v・)<3DS「逆転裁判5」感想

2013年7月28日完全クリア。
その感想を書いていきます。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★★☆
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
システム ★★★☆☆
総プレイ時間 約20時間

=感想=
一言で言えば「起死回生と新たな出発」。
なるほどくんは復活し、新人を加えたことで新しい色を持った「成歩堂なんでも事務所」の出発の日をこの目で見ることができた。そんな感じです。
キャラクターも生き生きとしており、登場キャラは個性派揃いで、ちょっとくどいかな、と思うところもあったものの、それ以上に魅力的な部分をたくさん持っていました。
今作でオドロキくんが大好きになりました。彼の真っ直ぐさがとてもよく出ていたと思います。
新キャラのココネちゃん、ユガミ検事もとても魅力的で、惹かれて仕方ありませんでした。
ストーリーもしっかりと練ってあり、続きが気になってずっと遊んでいたっていう状態ですww
裁判も大逆転劇が繰り広げられ、凄まじかったです。ただ本当に大逆転劇なので、崖っぷちの時間が非常に長いです。
そこで精神的負荷を感じたのは否めません。
それでもそれ以上に深みと練りに練られたシナリオが非常に面白く、楽しんでプレイすることが出来ました。
今作のシナリオと演出は本当に本当に大好きです!!
とあるキャラの気持ち、そこから絞り出される台詞から繋がる熱い展開。
しっかりと気持ちと台詞を汲んで、そこから生まれたものが強い力になったな、と感じ、強く胸を揺さぶられました。
しかし、やはりタクシューの独特のテンポ感はタクシューにしか出せないな、と思いました。
レイトン教授vs逆転裁判」プレイ時には感じた「ああ、これこれ、この感じ!」という気持ちは、今作では得ることができませんでした。
不満な点はあれど、それでもなお面白いと思える。
全体的にぼくにとってはそんな作品でした。

それでは、細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★☆】
ぼくとしてはとても楽しめる内容でした。
ただし内容が重いので、そういうものが苦手な人にはあまりお勧めはできません。
過去シリーズを踏まえながらもここまで昇華できたことは本当に素晴らしいと思います。
スリードも多く、「してやられた」感が結構あったのもとても面白かったです。
ただ、事件の流れがとても掴みにくいです。
また、これはプレイヤーのトラウマになるだろうな、というシーンもあります。
そして最後は賛否両論になると思います。ぼくは好きですが。

【グラフィック:★★★★☆】
キャラクターが生き生きと動いていて、見ていて楽しかったです。
キャラ立ちも非常にしっかりしており、とても愛着の湧くキャラクター達ばかりでした。
ただ3Dになったことで、ちょっと動きのテンポが落ちたかな、という感じはあります。
また、前シリーズのキャラの再登場もあるのですが、あまり見せどころがなく、そこが非常に残念でした。
しかし、3Dになったということで、新しい魅せ方や演出があり、それはとてもよかったと思います。
アニメーションも追加されましたが、個人的にはなくても良かったんじゃないかな、という感じです。
わざわざアニメにして見せるシーンなんだろうか、と疑問に思うところも多々。
若干ロード時間もあるので、ゲームのテンポがそこで崩れてしまうのがもったいなかったです。
また、この人怖いな、と思うキャラが若干数居るので、その点は注意が必要かもしれませんww

【音楽:★★★★☆】
シリーズ通して音楽は素晴らしいのですが、今作はあまり印象に残っている曲がありません。
ゲーム中に違和感を感じた、というわけではなく、とても合っていて馴染んでいたのですが、前作までの印象に深く刻まれるということがあまり感じられませんでした。
BGMに集中して聴いてみると名曲揃いなんですが。
ぼくが内容に集中していたせいかもしれません。

【システム:★★★☆☆】
新システムのココロスコープはとてもよかったと思います(※ただし某キャラクターに対するものは除く)。
カンガエルートも演出など、鳥肌が立つほど大好きです。
が! 探偵パート時に調べる場所が限られていること、全部調べ終わると強制終了し、次の場所へと勝手に移動してしまうことが本当に本当に残念です。
あの小ネタ探しでくすっとするのもこのシリーズの醍醐味のひとつだと思うので。
それがなくなってしまったことが非常に残念です。
また、全体的に難易度が落ちており、サイコロックが見つかった時点で必ず解けてしまうこと、ヒントがやたら多く、推理ゲームなのに考える必要があまりなかったということが非常に勿体ないなと思いました。
あともう少し「みぬく」と「サイコロック」がやりたかったです。


以上です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
2周目以降で台詞の捉え方が変わったりもするシーンがあるので、ぼくにとって何回もプレイしたくなる作品になりました。
ただし、やはりシナリオを書いている人が変わっているので、そこに違和感を感じてしまい、受け入れられない人は出てきてしまうのだろうな、と思いました。
そういう意味では人を選ぶ作品なのかもしれません。
今作はゲーム性よりもシナリオ重視だという感じがとても強いです。
シナリオを楽しみたい、という方には非常におススメです。