壁]v・)<壁的情報局

合成音声ソフトを用いた曲紹介やクリアしたゲームの感想を載せてます!

壁]v・)<Switch「探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.4『白鷺に紅の羽』」感想

2021年10月11日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20211018142905j:plain 【総評】 ★★★★★
シナリオ ★★★★★
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★★
システム ★★★☆☆
総プレイ時間 約2時間

=感想=
一言で言えば、「彼女の笑顔の裏に隠された切ない過去の事件」。
前作までと同様携帯アプリ時代にプレイ済です。
今までの癸生川シリーズから印象が変わる一作になると思います。
OPの入りからとてもドラマチックで、一気に惹き込まれます。
また今作は前後編に分かれており、前作までと比べてじっくりと楽しむことができます。
基本的な操作方法やシステムには変わりはないので、システム面で合わないと感じている場合は変わらず馴染めないかと思います。
ただ今作はとても気合の感じるシナリオ構成ですので是非遊んでほしいと思う作品です。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★★】
上記にもある通りシリーズの印象も変わると思うのですが、それに加えて1人に限らずキャラクターの印象が変わる一作になると思います。
疑問は残る点はあるものの、私にとってはそれがあまり気にならないくらいにとても心に残るシナリオでした。
クリアまで見届けた後は是非もう一度OPまで遊んでみてください。

【グラフィック:★★★★☆】
表現できる幅が限られている中で、とてもドラマチックな演出に心が震えます。
ただやっぱり昨今のゲームに馴染みが深ければ深いほど物足りなさを感じてしまうのかな、とも思います。
それでも丁寧さは感じるものに仕上がっています。

【音楽:★★★★★】
切なく情緒のあるBGMが雰囲気とピッタリ合っています。
新規曲も結構多く、今回はほとんど新規曲だった印象を受けます。
テーマ曲は特にグッとくるドラマチックな展開に胸に刺さります。

【システム:★★★☆☆】
前作までと変わらずセーブは1つであり、古き良きコマンド式ADVなので、不便さを感じるところはあるかと思います。
ただ全体的に短めではあるので、セーブに関しては特に気にならないと思います。
フラグが分からずぐるぐるすることもあるかと思いますが、それも良い味になっていて私としてはとても好きな感じでした。

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
始める前に他の作品に触れて欲しいと注意書きは出ますが、ここから触れても大丈夫だと思います。
また切ないシナリオが好きな人にはたまらないものになっていると思います。
キャラ愛も一層増す今作、是非一度触れて観て欲しいです。

壁]v・)<フリーゲーム「殺戮の天使」感想

2021年9月17日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20211008093318p:plain 【総評】 ★★★★★
シナリオ ★★★★★
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★★
システム ★★★★★
総プレイ時間 約11時間

=感想=
一言で言えば、「シナリオ重視で狂人揃いのADV」。
ゲーム性は薄目ではありますが、演出面シナリオ面はとても濃厚で力が入っており引き込まれます。
キャラクターはどれも魅力的で、私は愛着が持てました。
死に要素のあるアクションが始まるシーンでは必ずセーブを促されるので、シナリオ・キャラ重視でホラゲー慣れしていないプレイヤーにはとても満足度の高いものになっていると思います。
ただ上記の通りゲーム性が薄いので、シナリオはあまり重視せずアクション面を楽しみたいというプレイヤーには物足りないかもしれません。
いろいろなハードに移植されていますがほぼベタ移植とのことですので、個人的には無料のPC版がおススメです。
人によっては金銭の発生によって満足度も変わってくるかもしれません。
私はめちゃくちゃ楽しめたので、とてもお気に入りのゲームになりました。
コミック化・アニメ化もしているのでそちらも今後楽しみたいと思っています。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★★】
キャラクターも世界観もストーリーもしっかり作り込まれていて、夢中になって遊ぶことができました。
キャラクターの行動や演出で不安を煽ったり、後々の伏線であることが発覚したりととても味わい深いシナリオに仕上がっており、とても楽しめました。

【グラフィック:★★★★☆】
ツクールの機能を駆使した演出も多く、楽しめました。
キャラの等身も高めでツクールゲームとしては新鮮にも感じました。
ただあくまでツクールのドットグラフィックですので、気になる人は気になるかもしれません。

【音楽:★★★★★】
フリー素材のようですが、素晴らしい曲揃いで本当に良かったです。
タイトル画面からがっちり掴まれました。
ゲームフォルダ内から聴くこともできるので繰り返し聴いていきたいです。

【システム:★★★★★】
随所でいろいろなイベントも起き、その都度セーブを促されるのでとても親切でした。
人によっては親切すぎて心構えができてしまうのが気になることもあるかもしれませんが、個人的にはホラーゲームは苦手なジャンルなので安心してプレイができました。

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
ホラー要素は低めで、キャラクターが魅力的かつストーリーもしっかりと作り込まれており、私としてはとても楽しめたゲームでした。
ホラーゲーム興味あるけど苦手だし何からやってみたら良いのか分からないという方には是非ここから始めて欲しいとおススメできるゲームです。
ゲームからじゃなくて他の媒体から触れてみたいという方はアニメはコミックもゲーム内で描き切れなかったシーンも追加されているとのことですので、そちらから観てみるのも良いと思います。
とてもおススメのゲームです!

壁]v・)<PC「Tower of Heaven-天国の塔-」感想

2021年9月9日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20210922144923p:plain 【総評】 ★★★★★
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★★
システム ★★★★★
総プレイ時間 約2時間

=感想=
一言で言えば、「GB時代の懐かしさ溢れる死にゲー」。
全体的にGBを意識したような作りになっており、とても懐かしさを感じるゲームです。
画像の通り背景は緑がかったものでモノクロでBGMも8Bitで作られているので、最近のゲームが好きなプレイヤーには物足りなさを感じてしまう面もあるかもしれません。
また、ドットで可愛らしさのあるキャラに対して、全力で殺しに掛かってきますので、人によっては嫌気が差してしまうかもしれません。
そしてシナリオはあるにはあるのですが、少しの台詞から考察するような形になっています。
少し人を選ぶ作りになっているかもしれません。
ただとてもキャラ造形とBGMが良く、回数を重ねればクリアできる難易度になっているので、個人的にはとても楽しめました。
またエンディングの演出にはとてもグッときました。
現状日本語版が存在しませんが「天国の塔 翻訳」で検索すれば、どなたかが翻訳したテキストが見つかりますのでそちらと合わせてプレイしてみて欲しいです。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★☆】
少ない台詞ではありますが、色々と考える材料になるものになっていて考察がはかどります。
ただあまりにも少なくて考察しきれないので、人によっては薄っぺらいと感じてしまうかと思います。
分からないなりに「こうかな?」と楽しむくらいがちょうど良いのかな、と思いました。

【グラフィック:★★★★★】
古き良き液晶すら白いものがゲーム機に使われなかった時代を彷彿とさせるものになっています。
その頃の懐かしさが個人的にはとても馴染みやすかったです。
ただ高画質のグラフィックが好みだという方には馴染みにくいものになっています。

【音楽:★★★★★】
ぶっちゃけBGMを聴いてこのゲームやろうと決めたくらいには良曲が揃っています。
サントラもありますので、是非ゲームと合わせて楽しんでほしいです。

【システム:★★★★★】
死にゲーなのでリスポーンが重要だと思うのですが、ほぼ待ち時間なく快適に遊ぶことができました。
上記の通り回数さえ重ねればクリアできる難易度だったので、ほとんどストレスなく楽しめました。
操作もシンプルにできるので気軽に楽しめました。

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます!
配信で遊んだのですが、全体的にシンプルにできていながら考察や攻略でも考える面もあり、とても楽しむことができました。
あんまり横スクロールアクションは得意ではないのですが、トライアンドエラーを重ねて楽しく遊びクリアまでたどり着くことができました。
とてもおススメのゲームです。

壁]v・)<PS4「いけにえと雪のセツナ」感想

2021年8月26日に一通りクリア(トロフィー63%)。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★★☆
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
システム ★★★★☆
総プレイ時間 約25時間

=感想=
一言で言えば、「儚く切ない、どこか懐かしさを感じるRPG」。
全体的にとてもシンプルに作られているという印象を受けました。
シナリオも大ボリュームというわけでもなく、OPムービー・本編中のムービーもなく、イベントシーンではカメラワークがぐりぐりと動いてドラマチックに魅せるといった演出もありません。
ですので、人によってはとても地味に映ってしまうかもしれないなと思いました。
ただ世界観はしっかりと作られていて、とても淡々と物語が展開はしていくのですが村人との会話も少し進めれば変化があったり、気になるような台詞があったりと、つい進めてしまうといった感じで、気が付けば感情移入していました。
雪もとてもしっかりと作り込まれていて、残る足跡や木の上に積もった雪がランダムに落ちる演出もすごく良かったです。
しかしその作り込まれた世界観も、ゲーム本編で説明がされず攻略本に書いてあるだけでプレイヤーに不便を強いてしまっている場面もあり、たった一言ゲーム中にあるだけで不満を拭えるものもあってすごくもったいないことをしているなーと思いました。
私個人としてはエンディングを迎えた時点でもっとこの世界に浸っていたい気持ちになる程には気に入っていたので、攻略本を購入して読んだあとには理解が深まってとても満足できた半面、そういったもったいないことがちょこちょこあって少し残念な気持ちにもなりました。
またシステムやアイテムや技などにクロノ・トリガーを彷彿とさせるものが多かったです。
それにプラスアルファといった感じで、戦闘の難易度は個人的にはちょうど良かったです。
戦闘に関しては思い込みに囚われず、とにかくやってみることが大事だということが身に染みましたw
シナリオの展開もとても好きな感じで、私はお気に入りのゲームになりました。
ただどのサイトでも感想が賛否両論なのは納得だな、といった印象です。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★☆】
個人的にはとても好きな雰囲気でした。
イメージでいうなら世界観通りの『雪が静かに積もっていき、そして最後には消えていく』といった印象を抱きました。
ただ上記の通りとても淡々としていて派手さはないので、好き嫌いは分かれると思います。
ヒロインの性格も大好きになる人と好きになれない人で分かれてしまうだろうなあという感じです。

【グラフィック:★★★★☆】
ほぼ全てのシーンが俯瞰で進行していきます。
若干アングルが変わるシーンもあるにはあるのですが、ホントに限られていてこのカメラアングルも淡々とした印象を受ける1つの要因になっているのだろうなあと。
戦闘の技の演出はとても派手さを感じるものとそうでないものの差が激しく、ただお気に入りの技を見つけるのは楽しさがありました。

【音楽:★★★★☆】
全ての曲がピアノで構成されていて、とても雪の世界にマッチしていてとても良かったです。
個人的にはヒロインのテーマ曲がとてもお気に入りです。
ただこれも本当に全部がピアノなので、盛り上がりに欠ける、といった印象を受けてしまう人もいるかと思います。

【システム:★★★★☆】
クロノ・トリガーの影響を色濃く受けたものになっています。
ただそれに加えられたものがスパイスになっていて、個人的にはとても楽しんで遊ぶことができました。
上にも書いたのですが、とにかく能動的にやってみる、ということがとても大切なことだということを何度も推しておきますw

以上です!
ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
トロフィーのコンプリートには根気が要りそうな部分も感じていますが、楽しく集めていきたいなーと思っています。
エンディング後にはしばらく刺さって抜けず、私としてはだいぶ好きなゲームです。
おススメもしたいのですが、賛否が分かれる部分もとてもよく分かるので、もしピンと来た方がいれば触れてみてください。
個人的にはめちゃくちゃおススメしたいゲームです。

壁]v・)<Switch「探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.3『死者の楽園』」感想

2021年6月30日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

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f:id:aryan1226:20210704173901j:plain 【総評】 ★★★★☆
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
システム ★★★☆☆
総プレイ時間 約1時間

=感想=
一言で言えば、「少し方向性の変化が見える、闇を抱える遊園地の事件」。
私は携帯アプリ時代にプレイ済です。
続編を意識した作りになったように思います。
また基本的に流れとしては前2作と変わらないのですが、少しだけその方向性が変わったように思いました。
今回は人の脆さを前面に押したシナリオで、最後の読了感も今までと違います。
前2作であまり好きになれなかった人も、今作以降は印象が変わってくるかもしれません。
なお。画面構成やシステムについては前2作である『仮面幻想殺人事件』や『海楼館殺人事件』と特に変更はありませんので、今まで遊んでいて何か違和感などを感じることはないと思います。
親しみやすさも増しており、とてもおススメのゲームです。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★☆】
人の闇と脆さに焦点を当てたダークさの中で、相変わらずのキャラのやり取りがパッと光ります。
そのため暗くなり過ぎず、それでいてどこか不気味さもあり、何とも言えない絶妙なバランスで掴んできます。
ただやっぱりクセは強いので、好き嫌いは分かれるんじゃないかなーと思います。

【グラフィック:★★★★☆】
前2作同様のグラフィックです。
いま現在のグラフィックになれていると同じく拙さを感じてしまう人もいるかとは思いますが、味があり、細かいドットの中で表情も豊かで見ていて飽きません。

【音楽:★★★★☆】
携帯アプリ時代の、とてもいい意味でチープな音色がゲーム自体の雰囲気にも合っていてとても良いです。
こちらも前2作と特に何か変更はないように思いました。

【システム:★★★☆☆】
こちらも前2作から特に変更はありません。
プレイ時間と考えるとセーブデータ1つという制限の中でも特に気にならないと思います。
強いて言うなら、セーブし忘れて終わらないように気を付けて、ということでしょうかw

以上です!
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
この辺りから少しずつこのシリーズが好きだな、と思ったような思い出があります(次回作でめちゃくちゃ好きになるんですがw)。
ダークな雰囲気や、人間の脆さなどが好きな人には特におススメのゲームです。

壁]v・)<Switch「探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.2『海楼館殺人事件』」感想

2021年5月30日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

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f:id:aryan1226:20210627172737j:plain 【総評】 ★★★★☆
シナリオ ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
システム ★★★☆☆
総プレイ時間 約2時間

=感想=
一言で言えば、「サクッと遊べる、特異な建物で起こる密室殺人」。
前作「仮面幻想殺人事件」から半年後のお話にあたります。
画面構成は同じく携帯準拠のため縦長で、真ん中に寄ったものになっています。
今回は建物内部での出来事にはなりますので、前作とはまた違った雰囲気で楽しめるものになっています。
ちなみに建物の構造を頭に入れるのに苦労しましたw
そして前作同様のクセのあるシナリオになるので、こちらも人を選ぶと思います。
ですが相変わらず魅力的なキャラクターたちのやり取りはとても楽しいので、私としてはとてもおススメの作品です。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★☆】
前作よりもボリュームは増えており、サクッと遊べるながらも前作よりも長く楽しめます。
閉鎖された空間で突然降りかかる恐怖に推理で立ち向かうのが楽しかったです(本当にその場にいたらたまったものではないですがw)。
個人的には伊綱さんと生王さんとで導き出した答えが結構好きだったりします。
また、今作には今後レギュラーになってくるキャラも登場しするので、それも嬉しかったですし当時からのファンには馴染みのやりとりが見られて笑顔になりましたw

【グラフィック:★★★★☆】
前作同様のグラフィックですので、気になる人は気になるのかな、と思います。
私としては愛着もあって好きなんですが。
表現の範囲も狭い中で、とても表情も豊かでキャラクターが生き生きとしているのを感じられます。

【音楽:★★★★☆】
当時の味のある音色がそのまま使用されています。
現在のゲームと比べるとチープな感じがしてしまうかもしれませんが、それが逆に良いと思います。

【システム:★★★☆☆】
前作同様のコマンド式ADVであり、セーブデータも1つです。
当時のガラケーの制限をそのままにしてあるので、不便さはあれど特に問題は感じないと思います。

以上です。
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
2作目の配信がとても早く感激しました!
2021年7月1日現在、既に4作目まで出ているので、今後も配信されていくのを切に願っております!
クセの強い作品で万人受けとは言い難いかもしれませんが、とてもおススメのゲームです。

壁]v・)<Switch「ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女」感想

2021年5月23日にクリア。
その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレはなしの方向で。

公式サイトはこちら

f:id:aryan1226:20210621133102j:plain 【総評】 ★★★★★
シナリオ ★★★★★
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★☆
システム ★★★★☆
総プレイ時間 約10時間

=感想=
一言で言えば、「デザインやUIなどを現代風にアレンジした良リメイク作」。
SFC版はプレイ済、ディスクシステム版は未プレイです。
全てが美麗に、そしてフルボイスになりました。
SFC版でもメインキャラはもちろん、結構モブの女性キャラが魅力的に描かれていましたが、更に魅力が高まっているように感じました。
1作目である「消えた後継者」とともにプレイを推奨しますが、こちらが前日談にあたるのでどちらからプレイしても大丈夫な作りになっています。
ただ少しだけ前作のネタバレには抵触しない程度の小ネタがあったりもするので、個人的には1作目からプレイしたほうが良いかな、といった感じです。
また、前作に比べてホラー要素が結構前面に押し出されているので、ホラーが苦手という方は注意が必要かもしれません。
私も苦手ではあるのですが、それ以上にとても物語としての楽しみのほうが大きく、やって良かったと思えるものでした。

それでは細かい感想に移りたいと思います。

【シナリオ:★★★★★】
学校でよくある怪談と殺人事件とを上手く絡めた展開がたまりませんでした。
ホラー要素も強く、前作と比べてオカルトな面を前面に感じられたのは、ホラー好きにも良いものになっていると思います。
ミステリーとしての面白さも遜色なく、色々な面で楽しめるものになっていると思います。
1作目も1作目ですごく良かったので、どちらが良いかと聞かれると完全に好み、といった感じで分かれることになると思います。

【グラフィック:★★★★★】
とても美麗になり、キャラクターはとても生き生きと動きます。
ただやはりFC、SFCでのグラフィック特有の怖さは薄れているように感じました。
それでも声優さんの演技や高画質ならではの怖さもあるので、また違った印象を受けると思います。
また、おそらくなんですがフルボイスになったことで差し替えになった部分もあり、同じ驚きを違ったアプローチで、リメイク前同様のプレイヤーに与える気持ちを大切にしているように感じられたのもとても良かったです。

【音楽:★★★★☆】
良アレンジだと思います。
印象としてはSFC版をアレンジした、といった感じを受けました。
人によっては少し大人しい雰囲気になったと感じるプレイヤーもいるかもしれません。

【システム:★★★★☆】
SFC版を元にそれを更にリメイク、といったものになっています。
ですので、SFC版でカットされたものはそのまま、逆に追加されたものはそのまま追加されています。
また、2作目も1作目の感想でも書いた通り、フォントのレトロ風への変更、上記にも書いたBGMをFC時のものに変更することも可能になっています。
SFC版の音源にも変更が可能です。
当時のファンにはとても嬉しい仕様になっていると思います。

以上です。
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
とても大切に作られたリメイク作でとても感激しました。
もう1作まだリメイクに至っていない作品があるそうなので、そちらのリメイクもいつかやれたら嬉しく思います。
とてもおススメの作品です。